お金は入ってきてもすぐに出て行く。財布の中にいる滞在時間は短い。それを少しでもいいから伸ばしたいものだが、なかなかうまくいかない。そうした状況を変えたいと思ったときに考えることは節約、でもやってみるとけっこう大変、それに節約しすぎると気持ちに余裕がなくなって、節約に追われているような気になる。
他に考えつくことといえば家計簿をつけることかな。私もやったことがあるけれども、最初はまじめに取り組むがだんだん記入することが減っていってそのうち自然消滅してしまった。
この本に出てくるファイナンシャルプランナーが言うには、家計簿はつけなくてよしだそうです。なぜかというと家計簿をつけることがお金が貯まることではないから。でもお金の流れを把握するために数ヶ月間つけてみるのもいいかもしれない。
家計簿をつけない代わりに行うことは年2回の通帳チェック、これで半年間の収支がわかる。これはやったことがないけれども、もしやったら怖いくらいのマイナスの数字が出てきそうな気がする。
生活費以外にかかるのが税金や年金、これって忘れがちで慌ててかき集めてきて支払うことが多かった。本の著者のトメさんもシンナ感じだったらしい。親近感がわきます。
これを回避するには支払い計画表を作って覚悟を決めて支払うこと。どうせ支払わなければいけないのなら逃げないで真正面から向かっていくしかない。
第2章では「特別出費」について書かれている。特別出費とは生活費以外の出費、税金、保険、衣類、車、家電、交際費、教育費などが挙げられる。それぞれの項目についてさまざまな方法が説明されている。
ふーん、そんなやり方もあったんだと感心したところもありました。節約しようとして自分なりに調べても限度がある。ここはこうした本を読んで取り入れるところは取り入れたほうがいいと思う。
そのほかライフプランやお金のモヤモヤについての章があった。これは読んでみると考えさせられる内容だったし、身につまされた。
これまでお金のことを突き詰めて考えたことはなかった。考えるとっかかりになった本でした。