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新旧のかまどさん

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かまどさんを使い始めてから十数年、さすがにくたびれてきました。蓋の持ち手は欠けちゃった。本体も欠けた部分があります。

右がこれまでのかまどさん、左はnewかまどさんです。並べてみると20代と80代がいるみたい。ほんとかまどさん、よく働いてくれました。感謝です。

かまどさん

2つを比較すると、同じ1合炊きなのに大きさが変わった、一回り大きくなった。重さが変わった。古いほうは持ち上げてみると、ずっしり重かったが、newかまどさんは大きさの割にあれっと感じるほど軽い。色も変わりましたね。newかまどさんはコーンと甲高い澄んだ音がする。材質が変わったのでしょうか。

古いかまどさんは処分するのに忍びなくて、今もこうしてnewかまどさんの隣にいます。

かまどさん開封の儀

新しいかまどさんが届きました。段ボールにぎっちり詰められたかまどさんを出しました。

かまどさん

開けてみるとパンフレットとお杓子が入っていました。宮島杓子と書かれています。国産の天然木が使われています。木の杓子はいいけれども、実際に使うとなるとごはんがつきやすいし、かわきにくいので使っていません。

かまどさん

パンフレットと杓子の下には中ふたが動かないように置かれていました。

かまどさん

箱から取り出しました。上ふた、中ふた、本体です。黒光りしていてきれい。触るとツルツルです。本体の直径は18.5cmです。

かまどさん

鍋敷きも付いていました。

かまどさん

かまどさんについて

かまどさんを長年愛用してきましたが、伊賀焼だということを今回初めて知りました。
添付のパンフレットによると、伊賀焼は1300年前現伊賀市丸柱に窯を興して神器・日用雑器を作ったのが始まりで、その後は茶器・陶器としても高い評価を得たようです。1300年前とは気の遠くなるような時間です。

かまどさんは1832年に築窯した長谷園(ながたにえん)で作られています。こちらも歴史は長い。
かまどさんにそのようなバッググランドがあったとは、すごいもんだ。

使用する前に「目止め」

土鍋を初めて使用するときは「目止め」をします。伊賀土鍋は蓄熱性が高くなる粗土を使っているので、最初にお粥を炊いて米のでんぷんが土鍋の細かい気孔を埋める必要があります。目止めをすることで水漏れを防ぎます。

これは面倒だけれどもちゃんとやっておかなければいけませんね。そういえば前のかまどさんの時もやった覚えがあります。

  1. かまどさんを水洗いしよく拭いてから、底を上にして自然乾燥させます。
  2. かまどさんに8分目くらいの水と残りご飯を入れます(1合炊きなら飯椀半分くらいのごはん)
  3. ご飯をほぐしてから上ふたをして弱火で炊きます。沸騰してきたら吹きこぼれないようにふたをずらして炊きます。
  4. 炊きあがったら火を止めそのまま1時間以上冷まします。そしてお粥を取り出したらかまどさんを水洗いします。これで終わり。

    そのお粥は食べました。newかまどさんの初めてのご飯です。

基本のご飯の炊き方

  1. お米を研いで水を5分ほど切る。水切りすることで水の計量が正しくできます。
  2. ふたをセットします。このセットの仕方が独特で、中ふた・上ふたの穴の位置が直角になるようにします。
  3. ガスの中強火で炊く。火にかけるときは底が乾いている状態でかけます。そうしないとひび割れることもあります。
    火を止める目安は上ふたの穴から蒸気が勢いよくまっすぐにシューと吹き出し始めてから約1~2分後です。
    火加減は不要、最初から最後まで同じ火力で炊きます。
  4. 火を止めてそのままの状態で20分ほど蒸らします。

    三口コンロの場合は後ろのコンロで使用しないこと、火力が弱くておいしく炊けない。でも前のかまどさんはいつもその口で炊いていました。時間も12分くらいかかっていました。今は火力の強い口で炊いているためか、約10分で蒸気を吹き上げます。
かまどさん

炊きあがったご飯、押し麦が1割ほど入っています。1合炊きのかまどさんですが、いつも1.1合くらい炊いています。


年に数回電気炊飯器を使いますが、炊飯器で炊いたご飯は米粒全体がやわらかい。うちの炊飯器は古いから、そのせいもあるかもしれません。そのご飯と比較すると、かまどさんで炊いたご飯は固いというわけではないが、しっかりしている、いさぎよいというか、すっきりしたご飯という感じを受けます。

かまどさんはご飯を炊こうとしてから水につける、炊飯する、蒸らすといった行程を経ると50分くらいかかります。しかし火をつけてご飯を炊く時間は約10分です。後はほったらかしにしておけばいいです。とても手軽で気が楽。
何よりもご飯がおいしい!ご飯の甘みが感じられる。納豆とかふりかけ、塩辛なんかをのせて食べるのが一番おいしい!

かまどさんに炊いたご飯を入れておくと、炊飯後1時間くらいたってもご飯は温かいです。アツアツとはいきませんが、食べるのにちょうどよい温かさです。炊きたてとは別のおいしさです。

パンフレットにはレシピがいろいろ載っています。筍ご飯、赤飯、たこ飯、枝豆ご飯、鯛飯などが並んでいます。冷蔵庫に残っていた人参、椎茸、ごぼう、鶏肉で炊き込みご飯を炊いてみました。いつもの水加減に調味料を足して具を入れて炊くだけだから簡単。これだけで晩ごはんになります。あとはそんなにおかずもいらないし。

ふただけ、本体だけのパーツ販売もしているから壊れても大丈夫、前のかまどさん同様毎日ご飯を炊いていきます。