親が置き薬を長期間利用している。1年に1回薬の交換にやってくるのだが、令和元年以来一度も来ていない。担当者は70代くらいの男性だったので、何かあったのかなと思っていた。
そのうち来るだろうと思っていたが、なかなか姿を現さなかった。4年近くも薬箱は放置されている。押し入れの薬箱を見るたびに気になっていた。
ネットで置き薬の解約を調べてみると、案外大変らしい。来ないからと勝手に処分するといけないらしい。自分のものではなく預かっているものだから。
そうした事例を見ているうちに、なんか面倒くさくなってきて薬箱を引き取ってもらおうと考えた。もしも担当者が不在の場合は本部に連絡してみよう。
まずは本人に電話した。そしたらなんと本人がでた。生きていた。彼曰くコロナのために1軒1軒訪問するのが大変でそのままにしておいたとのこと。
その話わからないわけではないが、注文してくれるお客のところには行っていたらしい。私が連絡をとらなければ薬箱はまだまだ放置されていたのかもね。
その日のうちに薬箱は回収された。解約です。4年間に飲んだ薬の代金も払った。ほかの置き薬も置いているのかと聞かれたが、これが最後の置き薬だと答えた。
解約されるのがいやな様子だったが、仕方がないよ。ずっと会わなかったし、連絡もなかったから。
コロナで訪問販売は難しい場面が増えたかもしれない。でもダスキンだって宅急便だって家に来てくれて玄関先に置いていってくれる。対面でなくてもつながりは保てる。方法はいろいろあるから。