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笑ってしまう「おいしい給食」

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学校生活に給食は付きものだが、給食って主役にはならないと思っていた。だから給食をメインにしてこんなに面白いドラマが作れるなんて驚いた。給食恐るべし。

給食をこよなく愛するというか、給食のために学校に来ているという中学校教師とその教え子が、給食の食べ方、味わい方について張り合う、切磋琢磨するドラマ。

エピソードは10あって、それぞれに鯨の竜田揚げ、粉ミルメーク、八宝菜、ソフトめん、酢豚など給食の定番というべきメニューの題名がついている。ただ単に食べるだけでなく、いろいろ工夫をこらしてより一層美味しく食べることを教師と教え子双方が情熱を傾けるわけだが、エピソードを順々に視聴すると生徒のほうが勝っている気がする。生徒は丼を持ってくるとか、普通ならありえない道具を出してきて給食を楽しんでいる。それを見た教師が驚愕するのだが、その姿がまた笑いを誘う。

この先生、給食を食べる前にはあまりにうれしいためか、毎回椅子に座りながら踊っている。給食しか眼中にないような態度でそれがとてもおかしい。給食の食べ方も独特で、よくここまで考えたものだと感心した。

生徒たちは「いただきます」の前に全員で校歌を歌う。今ならマスクなしで歌ったら飛沫が飛ばないか、給食の中に入らないかと気になるところだが、ドラマの制作は2019年、コロナ前に作られている。コロナの前と後では生活様式が大幅に変わってしまった。コロナ前に制作された映画やドラマを素直に見ることができなくなってしまったようだ。もうコロナ前の生活は戻ってこないのかな。悲しい。

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